現代行き列車 未来停留所3

そう。

まあ夢オチではあるんですが。

目を覚ました私は、この光景を鮮明に覚えていて、小学生たちのはつらつな登校の声やゴミ収集車の作業音をよそに、件の「本当に必要だったのか問題」を深堀していた。

察するに、本当に必要なものなんてなかったし、モノなんて本当は必要ではないのだろう。

買うという行為を当たり前にしている我々にとって、そこに疑問を投げかけるのは疲弊するばかりではあるが、こと“大金の使い方も分からないのにソレを手にしてしまった者″に限ると、見て見ぬふりはできないのだ。

転用すると、金持ちになったところで本当の幸せは得られないということなのかもしれない。

いや金持ちになってもいないのに得られないと断言するのは小僧の意見だ。

結局は使い手によるのだろう。

私は私なりに幸福度を保ち続けたい、そう思った朝であった。

寛人